twitterで関西に住む20代OLのブログ読者からDM(ダイレクトメッセージ)があったので、以下のように返信しました【②ひもにい編】※という妄想

 

前回記事「twitterで関西に住む20代OLのブログ読者からDM(ダイレクトメッセージ)があったので、以下のように返信しました(?)【①まかろんねこ編】」の続編になります。まだ見られていない方は、上記リンクをクリックで。

 

※OLの方のアカウント名は「まかろんねこ」とさせていただきます。

 

※以下のやりとりは「ひもにい」の全ての人格を表すものではありません。

 

※はっきり言って長すぎる記事で、かつ控えめに言っても「心地よい」内容ではないので、途中飛ばして読んで頂くか、時間で区切って読んで頂いても構いません。よろしくお願いいたします。

 

では、「ひもにいからの返信」をどうぞ。

 

まかろんねこさま

 

 

めっせーじ、

 

ありがとうございます。

返信、遅くなってほんとうに、ほんとうにもうしわけ、ございません。

 

ぼくはいま、ふたご、こ玉川の、とあるスターバックスで、すm−とふぉんでこの文章を、つくっています。そのスタバは都内でも、お酒、がのめる珍しいスタバなの、ですが、どうしてもシラフだとあなたからのメッセージをよむのがこころぐるしくて、なれないお酒を、存分にあおりながら、あなたの文章を読み、そして、この返信をかいています。

 

ひとり、薄くらい自室であなたへの返信をかこうと、すると。とてもとてもつらかったです。あなたからのメッセージをうけとってから、体の調子が突如おかしくなり、数日間、数週間も、ベッドにねこんでしまいました。だから、すこしでも気が紛れようとはなやかな、環境でかこうとして、スタバに勇気をだして来てますが、、そうです。やはり、失敗してしまいました。。。

 

なんだk、最近、なにもかも、裏目にでてしまう。。たぶん、今のぼくの目は骸骨みたいに窪んでます。眠くもないのに瞼が異常に重たいです。スマホ画面をみているのか、虚空を見つめているのか、全くもって焦点が合いません。

 

だけどなんだか、・ふしぎとニヤニヤもとまらないみたいです。普段は仕事もせず自室にひきこもって、亡霊のように青白い顔肌も、いまは紅潮して、桃色のサルスベリのよう。否、瀟洒気取りだ。いや、首部たれてるオダマキのようです。

 

そして、口角だけは、うまれたときからどこへ行っても頭上から監視されているデーモンに、見えない釣り糸でう、うえに引っ張られ続けて、一向に緩めてくれる気配が、ないのです。そのせいで、絶望的なまいなすの気持ちも、こっけいな表情として取りつくろわされ、すんぶんの苦悩もあいてに伝達されたことはありません。いつまで経っても物憂さに憧憬する両眼と、反逆してピエロになりたい(させられる)表情筋との尽きない格闘にはさまれる僕は、もうすっかり、疲れはててしまいました。向かいのテーブルには、電話を頬と耳に器用に挟み、僕をわざと下降思考させようと、あたかも僕の心をぷろぐらみんぐしているかのように、キーボードを異様な強さでたたくアンクルカットパンツの馬鹿な伊達男がいます。

 

もう、、おさけも途中で、泥水の味がしてきました。泥なんて、のんだこと無いのに、です。プルプルと懸命に何か、に耐えるための冷や汗は、はりめぐらされた汗腺から絶えず分泌され、キュプラ素材のJACKETを突き通して、再び鼻腔の奥で不快な異臭にへんようしていて、僕に無理矢理「感覚せよ!」と、「収束」を強制する。

 

どうしてでしょうか、、、。「僕」から、乾坤一擲、それこそ純なきもちで、じぶんが丹精を込めて、撫でて丸みをつくって外に飛び立たせたすべての思いは、外界の「僕」じゃない、奇怪なもののなかを循環して、「僕」に収まることのできない全く異質なものに変わって、それこそこちらにするどく刃が向いた、氷剣のかたちになって帰還してくる。。なぜでしょうか。そんなの、どうやったら受け止められるとおもいますか。もう、これ以上、お酒はのみたくありません。

 

あんな席で思わず吐瀉してはいけないと思い、さきほど、荷物をひっくるめて、さささといそいで外に、出ようとしました。

 

自動ドアで女子大生らしき3人組とすれ違いました。そのうちのだれかひとりと、一瞬目があったような気がして、僕の「顔」をみて、、、いや、みたのか?たしかに女性からぼくをみていたはずです。別にぼくは意識的にその女性をみようとおもったわけではない。ぼくがふいに相手を一瞥したしゅんかんには、すでにかのじょの両眼はぼくのほうを向いていました。ということはぼくが見たから、かのじょが見返したわけではなく、すでにぼくという「存在」の「全体型」を、ぼくよりも時差的にも視覚的にも「優位に」認識していて、そして僕の胸部や腹部や肘や脛や手先足先を見ていたわけでなく、ぼくが生まれてからしぬまでみることのできない「顔」を、すれ違いざまにもじっとみつめてくれていたのです。

 

その時です。僕のこころは異様な被支配感にゾクゾクし、体全体に歓喜の血が巡り始めたのです。そして、かのじょのためならと、悪酒と目眩と嘔吐感でまがりきった背中をえんやこら、それこそ骨折りで、力を振り絞って筋をぴっと立て直し、かのじょに心底から何かを訴えかける、「憂」と「爽」が綯い交ざった、渾身の立ち振る舞いを遂行しようとしました。

 

憂鬱な熊鷹。暁闇の静波。悲境の強盗騎士。忘却の旋律線。埃に塗れた羅針盤。青光に照らされた廃墟。イパチェフ館のアレクセイ。バルタザール・カルロス騎馬像。

 

あとの女性ふたりがわらわらと入店していくなかで、その女性だけは眉と瞼をピクリとも動かさず、冷笑とも困惑とも諦観ともとれない、得も言えない「形相」で、ぼくの一連の「キザな努力」をまるまると見守ってくれていたような気がしました。やっと通りすぎて、ふーっと力を抜かし、僕は外の空気を一息しました。そのしゅんかん、また腰骨ががくっとなり、魂を抜かれた蒼白の彷徨人に戻ってしまいました。

 

そして、近くの誰もいない物陰の雑草地帯に這いずるように近づき、バッグを投げ捨て、跪きました。

 

そして、何かに土下座するような形で、胃袋に溜まっていたすべてのものを、ここぞとばかり勢いよく吐き出しました。

 

体がミミズのように蠕動し、意識が半分遠のきました。絢爛な住宅街の片隅で、弱き切った一匹の小さい獣が、吠えるような悲声を響かせる。

 

 

 

体の底から押し出される勢いが止まった時、僕はいつの間にか泣いていました。

 

嗚咽と震えが止まらず、絶えずしゃっくりが出て、雑草の中で正座をした状態で、両手で顔を抑え、しばらく、1人でしくしくとうずくまっていました。もし、さっきのすれ違ったかのじょが、うずくまったぼくの首根っこを捕らえて、耳元で「滅びろ!」と囁いてくれるのなら、なんだかそのまま、砂でも石でも蝋でもなんでも変形して、ほろびさることが出来るような気がしました。

 

 

 

その後、しばらくして立ち上がり、今1時間ほどあるきました。悪酒もだんだんと抜かれてきている気がします。でもスマホを見ていないときの僕の目線は、かわらず目の前のやや上部いってんだけをみつめ、口は無意識に半開き、あるき方も前のめり、手は横に広がっているのに手首だけは垂れ下がり、体の重力が四方八方に分散し、気味の悪いナンバ歩行になってしまっています。僕の寄生先(彼女の家)は、ここからバスで30分、ふたこ玉川中心街が南東だとすると、そのほぼ逆の方向にあるのですが、なぜかそのままバスで帰りたくなく、夕暮れの多摩川に引き寄せられ、赤みに包まれた河川敷をトボトボと散歩した後、徒歩で中心街にやって来てしまいました。

 

 

まかろんねこさん。この街を闊歩している人々、僕は大嫌いです。

 

みんな、何故か自分が一番だとおもっている。

 

カップルも家族連れもモードな服装の若者もショップ店員もオフィスレディも、みんな大っきらい。

 

そのせいで、袈裟まで憎くなり、駅前も、高層マンションも、華やかなショッピングセンターも、再開発への苦心惨憺の情などは置き去りになってしまい、悪い部分だけが、ただただ見えてきてしまう。

 

僕の本当に悪い癖かもしれません。今度是非、東京に観光に来たときは、訪れてみてください。街全体が「成り上がりの顔」だ。ほんの数十年前、活気の「か」の字もなかった街が、昔の惨めさなどまるで何も無かったかのように、清水を得た魚のように完全復活している。

 

新興のセレブリティとは、マイナス面をここかしこ一切、「不自然にも」取り払うことができ、「自分が最先端である」という如き我が物顔で、大衆を扇動しているということが、街の異様な活気から非常に伝わってきます。

 

僕は、そんなうわべのものに簡単に騙されたくない。新興の華やかさは僕の敵です。

 

気もそぞろに、ふらふらと蔦屋家電の隣の電飾された階段にたどり着き、今、1人重い腰をどっと一段に下げ、そして大きく静かにため息をつきました。少し、肌寒いですが、街の華やかさに対抗しようとする内心的熱気で、頭がポーッとしています。

 

 

 

まかろんねこさん。僕、今、階段で少し眠っていたようです。

 

まかろんねこさん、突然ですがあなたは美人ですか?

 

僕は今、恐る恐るあなたのメッセージを何度も読み返していました。後ろから何度も頭を鈍器で殴られ続け、生死の間のピアノ線に跨って耐えている屈辱感を味わっているようです。そして何巡目かして、ふとした時でした。不思議と文章がパァーッと透過されて、文章の最奥からあなたの”顔”がこちらに向かって現前してきたのです。でもそれは嫉妬や猜疑に狂った般若のような”顔”ではなく、その面に隠れた六条御息所の素の知的美人、無償の愛を注いでくれるようなアルカイックな微笑です。いつのまにか僕は、その不可視の”顔”に何故か囚われてしまっているようです。僕に破滅を迫る女性の言葉に、これまで僕が見たことのない穏やかな”顔”が突如宿ったのです。

 

僕は人の「顔」を直視することが出来ません。よく考えるととても不気味だ。

 

上部には、穿たれた部分に嵌め込まれた2つの物質、中央には2つの穴が開いた隆起物、下部には2つの厚い層に覆われた割れ目がある。正面から見てたったこれだけで、「顔」は大きな意義を持ち、リアルに現前した途端、対相手の自分に執拗に迫ってくる。そしてその「顔」たちはどこまでいっても共感不能なものなんです。常に僕の「理解」を絶している。なのに、僕に不断に切迫してくる。

 

まかろんねこさん。これって、とても、耐え難い、不条理だと思いませんか?

 

この世界は一歩外に出れば「顔」だらけです。その瞬間から、常に僕は不特定多数の、「理解」を絶した「顔」達に監視されている。その監視の下では、僕の思考は全くの停止状態になります。僕はその自分に向けられた「顔」に、さっきスタバの入り口ですれ違った女性のように、最大限のナルシシズムに満ちた「ポーズ」を取りつづけることしかできない。そうすることでしか僕は他人とつながれられず、他人に対して脅威を持つことが出来ないんです。そんな、死ぬほど窮屈な世界で、ナチュラルに、穏やかに、快活に動ける人の気が、本当に知れない。

 

だけど、、、想像の中で僕が都合よく造形した”顔”は、僕は半ば安心して見ていられる。”顔”のパーツや輪郭は常に揺らめきボヤッとしていて、声はなく、ただ静かに微笑しているように見える。それを僕は、あなたの文章を何度も読んでいて、遂に発見してしまったのです。

 

まかろんねこさん。こんな経験は生まれて初めてです。

 

あなたの言葉の暴力に殺されかけては読み、ぶったおされては読み、誹謗中傷にも限りなく近い、こんな罵詈雑言なDMの言葉の羅列に、僕はあなたの”顔”を見出し、そしてその「美」の虜になってしまっている。それはあなたの魅力ですか。ご自分で自覚なさっているのでしょうか。「全てを書いたらどうでもよくなった」と最後あなたは言いつつも、僕あてにメッセージの送信ボタンを押してくれた。文章をしっかり読んで考えてみると、とてもご自分に正直で、慈悲深く、かつあなたの相当な精神の不安定さが愛おしく見えてきます。

 

僕は確かに世間的にはもう駄目かもしれない。強くて優しくて稼いでくれる女性に完全依存して、この先人生を歩んでいくことには変わらないでしょう。あなたがおっしゃった「社会からの逃亡奴隷」であろうがなんであろうが、たとえ今の彼女に犬のように棄てられようが、このとんでもなく理不尽な世界で自分が生きていくために、僕は自分の「弱さ」を臆面もなく切り売りして、女性の広い懐をこれからもしぶとく探索し続けていくでしょう。

 

まかろんねこさん。僕はあなたみたいな女性が、好きです。

 

あなたはご自分の醜い弱さを心底から自覚しつつ、それをギリギリで隠しながら、男勝りに強がっている。些細なことで悩んでも、気丈に振る舞うことを歯を食いしばってでも心掛け、そのことで友人や会社の同僚から信頼を得ようとすることに必死なタイプだ(だからSNSで発散するんだけど)。僕のような「弱点披瀝」に酔狂している卑怯な生き物には絶対持っていない性質で、僕と真逆の極点にあるもの、どんなに背伸びしても手が届かないものです。僕は普段あなたみたいな性質の女性をことごとく無意識に否定してしまいますが、実際「極度に否定」しているものが「最高の肯定」だったりするかもしれません。憧憬の極みです。それをあなたは気づかせてくれた。

 

こんなこと言ったら今の彼女に鬼のように怒られてしまいますが、、、まぁ、所詮SNS上のやりとりにおける「イタイ絵空事」「大人のおままごと」だということで、受け取っていただければと思います。

 

 

 

 

、、、もしくは、「絵空事」や「おままごと」で済ませたくないですか?

 

 

 

 

もう、これ以上面倒臭くなりそうなので、ゴチャゴチャ言うの、やめときますね。

 

長々とメッセージ、ありがとうございました。まかろんねこさんとは違って、僕は書き尽くしたら酔いもすっかり覚め、何か無駄に前向きな感情が沸き起こっています。これで明日からアクティブに元の生活に戻れそうです。今から彼女の家にバスで帰ります。

 

お目にかかることはないでしょうが、では。

 

ひもにい

 

以下、翌日の朝。

 

まかろんねこさま

 

すみません。今、昨夕あなたに送ったメッセージを読み返しました。正直な感情を申し上げると、、、なんだか大きな穴があったらしばらく冬眠していたい思いです。所々自分でも何を言っているのか全く分かりません。

最後に「酔いはすっかり覚めました」と書きましたが、多分これは嘘で、今思うと、終始断片的な記憶が残っているだけです。

全てをお酒のせいにしてしまうのは大人気ないかと思いますが、もう送ってしまったものだし、出来れば読んだら即行削除してください。

そして更に厚かましいお願いですが、出来ればこの内容を人に見せたり、SNSで報告などはしないでください、、、。よろしくお願いいたします。

 

ひもにい

 

※本記事はひもにいの色々な苦い経験を元にはしてはいますが、脚色されたフィクションです。OLの「まかろんねこ」も実在しない人物です。ご承知ください。

 

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