僕は詐欺師なのか?あなた達は潔白なのか?

こんにちは。ひもにいです。

 

 

最近のわたくしですが、相も変わらず正職員につく気力は一切なく、ましてやアルバイトでさえも口にしたくない気持ちがより一層強くなってきています。

 

正直に言いますと、仕事の「し」の字も頭の片隅に思い浮かばず、「早くどこか組織に属して一人前の社会人として認められなきゃ・・・」などの焦燥感もほぼほぼなくなってきました。

 

テレビの画面で、東京駅周辺の横断歩道を眉間に皺を寄せて行き交う人達や、新橋の飲み街で会社の同僚と馬鹿笑いしながらインタビューに応じる人達を見ても、眉一つ動かさず無表情で眺めている自分がそこにいるのです。

 

というのもやはり、自分はどう転んでも「彼女の癒しのペット」になりたいのであり、社会の現場で自力でお金を稼ぎ生活の糧にしようとする気力がゼロであることを心底から自覚し、その気持ちに謎のプライドを感じているからでしょう。

 

先日朝、彼女が仕事に出かける前の会話です。

 

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彼女
ねえねえ、○○君。仕事、何かやりたいことあるんだっけ?

 

ひもにい
(ベッドに横になりながら)ううん。僕はまだ働きたくないの。勉強は好きなんだけどね。ほら、昨日は高校化学基礎の本、ここまで読んだよ。メンデレーエフの周期律懐かしい。すごいでしょすごいでしょ。最近一から勉強をやり直したいと思ってね。

 

彼女
すごいね。〇〇君、やっぱり勉強好きなんだね。塾講師とか家庭教師とか向いてるんじゃない?

 

ひもにい
うーん・・ダメだ。講師なんてとても僕には出来ないよ。自分の知識でさえ100%の自信を持てないのに、どうして未来ある子供たちの人生の一部を僕一人が背負って勉強を教えられるの?僕は自分の勉強で一杯一杯。でもいつか子供に教えられる力がついたらいいなとは思うけどね。

 

彼女
そっか・・・。ならしょうがないね。その時まで勉強応援してるね。あ、資格とか取ったらどうかな?

 

ひもにい
いや、僕は受験勉強は苦手なんだ。自分にプレッシャーをかけると精神的にも良くないしね。ほら、僕、メンタル参りやすいでしょ?うん。ごめんね。でもね、僕の勉強、今は形がないけど、将来は必ず○○ちゃんの幸せにつながるものになると僕は心なしか信じているところがあるんだ。だから、一緒に頑張っていきたいの。苦労させてごめんね。

 

彼女
そっか・・大丈夫。なら私も仕事頑張るね!一緒に幸せになろうね!!

 

ひもにい
そうしよう!あ、今日ごめん。食事代が少し足りなくてさ。2000円くらいちょっとだけ借りてもいいかな?(子犬のような声真似をして両手をスリスリ)

 

彼女
あれれ、子犬さんがいるぞぉ(笑)うん!2000円あるよ!机の上に置いておくね。今日も無理しないでね・・・行ってきます!」

 

ひもにい
(むくりと起き上がり)うん!ありがとう!将来必ず成功して返すね!無理しないよ。行ってらっしゃい!

 

(玄関で軽いハグ。彼女に手を振りドアを閉める。机の上のお金をおもむろに財布に入れる。)

 

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こんな流れでした。

 

読者の方の大半がドン引きされているのが容易に想像できるのですが、実はこんな類の会話、ほぼ毎日繰り返し行っているのです。そしてこれこそがヒモの王道の生活スタイルなのです。

 

一部の読者は僕をこう思うでしょう。「彼女から搾取する、口先だけの詐欺師じゃないか」と。

 

そんなことを言われては非常に心外です。

 

断言します。僕は断じて「詐欺師」ではありません。

 

僕は彼女に従順なヒモなのです。彼女はその従順さに喜んでいてくれているのです。喜んでいてくれる間は詐欺行為として認められないはずです。

 

自分の資質だけでやっているのではなく、「どうすればもっと彼女が楽しんでくれるかな?」「どうやったら彼女は幸せを感じてくれるかな?」と、時間を取って考え、時折男のプライドを度外視してでも、試行錯誤しながら日々を過ごしているんです。

 

彼女は僕の言動に愛嬌を感じ喜び、僕はそれに対する小遣いをもらう。

 

どこにでもあるサービス業の需要と供給の形態とあまり変わらないと思うのですが・・・。

 

「ヒモはビジネス」という言葉がありますが、まさに僕の彼女に対する言動は、詐欺行為ではなく、「ヒモ」という一つの経済的な行為であると言えると思います。

 

まあでも、僕はあまりヒモ生活を「ビジネス」とか「経済的行為」とか「労働」という言葉に簡単に組み込むことを意識して過ごしていません。

 

僕は単に働きたくないだけなんです。森羅万象、そのうち「労働」という一つのカテゴリーの中だけで、「途方もない利害関係」に自分の人生を巻き込まれ、理不尽な評価に合っても「ま、いっか!酒を飲んで忘れようぜ!」というようなガス抜き生活を送りたくないのです。

 

日本は「その利害関係に巻き込まれてこそ人間として成長する」なんて神話を古来から信んじているフシがありますが、持続可能な社会をヨイショするためのまやかしフレーズに過ぎないでしょう。

 

読書会等で出会う一流会社に勤める人達(特に中年男性)で、「僕の会社、今中途採用募集してますよ。やっぱり人間働いたほうがいいですよ」などと僕を懸命に諭そうとする人達がいます。

 

本当に余計な親切心だと思うのですが、こういう人達は僕が誘いを断ったら裏で悪口はバンバカ言うし、僕がまかり間違ってその会社に入ったとして、僕の無能さが社内で露呈しても、「俺は知らないよ。あいつが勝手に入ってきたんだもん。」などとほざき、決して助け船は出さないでしょう。

 

このようなたぐいで、仕事が好きな企業戦士達は僕以上に、巧妙で、かつ不特定多数に対して詐欺に近い行為を働いているんじゃないですか。そしてそれに何ら恥じらいを感じていない。「合理性の下に仕方のないことだ」と。

 

自己欺瞞(自分を騙すこと)で治まればいいものの、仕事にプライドを持っている人は、自ずと自分のキャリアを無理やり正当化しますので、僕みたいに何のキャリアを持たない弱い人間を巻き込んで、ご自分の価値カテゴリーに引きずり込もうとする。

 

キャリアの凄みと綺麗な歌い文句で、僕のような人種を騙して支配しようとしてるんですね。そして僕を気に入らなければ、従わなければポイっ!!

 

本当に傲慢かつ汚い人達ですね。ふふっ。

 

そんな傲慢かつ汚い人たちを、ヒモ特有の上から目線で見つつも、今僕が打っているこのwindowsPCや、自分が寝転んでいるフカフカベッドを製造している企業の人達には心なしか感謝の念を抱いてしまうことは、自分のどうしようもない矛盾なんですけど。

 

年を重ねるごとに、彼女に完全に愛想をつかれて、ヒモ生活という「魔法」が解け、「やっぱりお前はとんでもない詐欺師だった」と世間から指弾されるのを一人ビクビクしながらも、今回の記事「僕は詐欺師なのか?あなた達は潔白なのか?」は以上にしたいと思います。

 

ありがとうございました。